【諫早市】めったにお目にかかれない貴重な資料がいっぱい!市美術・歴史館で文化財の展示が行われています

新文化財チラシ上

※諫早市美術・歴史館チラシより抜粋

2020年10月16日から、諫早市美術・歴史館にて「新指定文化財展」が開催されています。期間は10月25日まで。これは、昨年度に新しく諫早市および長崎県の指定文化財となった資料を、一般の人が直に観覧できる大変貴重な機会です。

林さん肖像画

なぜ貴重なのかというと、これらの資料はふだん各寺院や図書館で厳重管理のもと所蔵されており、一般人が目にする機会がほぼないからです。上は飯盛町の普同寺所蔵「林公琰肖像画」。1623年に中国から渡来し、普同寺の再興に尽くした方のお姿です。

諫早家六代茂元

諫早の地を長年治めていた諫早家歴代領主の肖像も展示されています。ふだんの所蔵は西小路町の天祐寺です。上は六代の諫早茂元公像(治世年:1680~94)。

両サイドに諫早家

↑こちらのスペースには両サイドに諫早家歴代領主、およびその家族の肖像画が展示されています。この方々が昔の諫早を治めてくださっていたのか……と、悠久の歴史に思いをはせることができますよ。

四面菩薩坐像

上は「旧四面宮木造四面菩薩坐像」。天祐寺所蔵ですが一般公開はしておらず、今回もパネルでの展示となっています。元は神仏が習合されていた諫早神社(かつての呼び名は「四面宮」)にあったものが、明治の神仏分離令によって放出されたと言われています。

旧荘厳寺阿弥陀三尊

上は「旧荘厳寺木造阿弥陀三尊立像」。諫早神社と同じ境内地にあった荘厳寺(明治の神仏分離令で廃寺)の本尊であったものが、現在は金谷町の安勝寺に所蔵されています。こちらも本物は動かせないのでパネル展示です。

太良嶽縁起

↑こちらは「太良嶽縁起」という文書。現在は登山客の休憩場所としても親しまれている多良岳中腹の金泉寺(高来町)の始まりを記した貴重な資料です。

諫早家文書1

↑こちらは市指定から県指定へランクアップした諫早家文書(諫早図書館蔵)の一部。1853年のペリーやプチャーチンの来航など、幕府に開国を迫る列強各国への国内対応に関する記述が見られ、歴史好きにとってはかなり興味深い内容となっています!

エライザ号引き揚げ

↑こちらも諫早家文書の一部で、1798年に長崎港の出口付近で沈没したオランダ船エライザ号を引き揚げる様子を描いたもの。工事のやり方が断面図っぽく説明されており、同じような案件が後世にあった時の参考にするため描かれたのではないかと思われます。

領内部分図引き

↑そして、こちらは諫早家が統治していた領域の絵図である「領内部分図」。1階の広いスペースにどーんと展示してあります。踏み台にのぼって俯瞰し、地名や地形などをたどって現在と比較してみると非常に面白いですよ!

領内部分図俯瞰

↑絵図を南側から俯瞰してみるとこんな感じ。だいたい長田~高来~小長井あたりが描かれていますね。こちらは原本を原寸大で精巧に複写したものだそうです。単なるコピーではなく、経年劣化した紙の風合いなども完璧に再現されていてスゴイ!

新文化財展入口

いずれも今回を逃すと、次はいつ見られるかわからない貴重な資料の数々です。入館・観覧無料ですから、ぜひ期間内に美術・歴史館を訪れてみてください。

専門員の大島さん、ご案内と解説、撮影許可などありがとうございました!

諫早市美術・歴史館の地図はこちら↓

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